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連載の小話(番外編)や、思いついた小話をづらづら書きなぐる場所。
Posted by - 2017.09.21,Thu
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Posted by 雲峯水零 - 2008.12.21,Sun
 ある日の休日。
 あんたに宅配便が届いているよ、と寮のおばちゃんから連絡があった。留守番を壱葉にまかせたうちは、ハンコを持って玄関まで走る。そして、そこに待っとった宅配のあんちゃんの指示通り、受取印にハンコを押す。
 送り主はおとんやった。中身は何やろ? ちょっとだけ楽しみや。…おかんとじいちゃんの送ったもんは全部大きなお世話やけど、おとんとばあちゃんの送ってくるもんは開けて見てのお楽しみが多いんやな、これが。
 帰る途中でおばちゃんにお礼を兼ねたお世辞を言って、段ボール箱片手に部屋に帰宅。
「ただいま帰ったで~壱葉ー」
「お帰りー」
 その後に聞こえてきた声は
「あがらせてもらっているぞ、青」
「お邪魔しているさー」
「こんにちは、青ちゃん」
 部屋には壱葉の他に菖蒲、翡翠、晶華の姐はんがおった。
 うちがリビングにかけられとる壁の時計を見た時、そろそろ近所のスーパーのタイムサービスまであと三十分を切るか切らん頃やった。テーブルに段ボール箱を置いて、部屋に走ってハンコを既定の場所へ、そして財布とエコバッグを取って玄関までダッシュせないかんなってしもうた。
「青、どっかに出かけるの?」
「そうや。壱葉ー、悪いけどなー。うち、今から夕飯の買い出しに行ってくるさかい、そこの段ボール箱よろしゅう。ついでに、うちが帰ってくるまで開けたらあかんでー」
「オッケー」
 壱葉の返事を聞いたうちは、一目散にエコバッグを片手に一目散にスーパーへと走ったんや。壱葉達に、段ボール箱の中身すら教えずにな。



******



 青が去った後、壱葉は段ボール箱をしげしげと見つめた。正面には宅配便に貼られている宛名の紙にはここの住所と青の名前と彼女の持ち物であるハンコ、送り主の名前と住所、中身が書かれている。
 壱葉が中身の名前を見た時、顔が引きつって呟いた。
「…マジで?」
「どうした? いちよ…」
 壱葉の呟きを聞いた菖蒲が彼女の元まで近づいて段ボール箱に張られている宛名の紙を見た時、顔をしかめて呟いた。

「紅ショウガ…?」

 菖蒲が壱葉をみると、若干青ざめている。
「い、壱葉? 大丈夫か?」
「うん、平気…」
 壱葉は夢遊病者のような足取りで部屋に戻って行った。菖蒲も慌てて彼女を支える。
 何も知らない翡翠と晶華は、壱葉の様子を見て驚いき、菖蒲の説明を聞いて納得した。



******



 買い物から帰ってきたうちを待っとったのは、若干青い顔をしとる一葉と心配しとる姐はんと翡翠、しょうが湯をつくっとる菖蒲やった。
「お帰り、青。遅かったな」
「タイムサービスラッシュに巻き込まれたんや」
「…ふうん。ところで、壱葉が段ボール箱の中身を見た時、気分を悪くしていたんだが」
「へ?」
 うちは、段ボール箱の宛名を見てようやく納得した。
「壱葉、今日の晩ご飯はてんぷらやでー」
 すると、壱葉が部屋から飛び出してきて
「青、お願いだからやめてー! 紅ショウガだけは…紅ショウガだけは…!」
 と言うと、その場で卒倒してしもうた。それを見とった菖蒲が今にも愛銃を取り出しそうな気迫でうちに迫る。
「どう言う事だ?」
「壱葉、紅ショウガのてんぷら嫌いなんや」
 うちは好きやけどな、と付け加えて。それを聞いた菖蒲は微妙な面で納得しとった。
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